クリスマス、年末が近づいてきましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
うちはまだツリーを出しておらず、明日、あさっても出すかどうか怪しいです。うちのツリーは高さ2m。子どもも大きくなって、楽しいはずの飾りつけが苦しみに。何がイヤって?飾りつけよりもっとイヤなのは、クリスマス後の片づけ。家族の誰も手伝ってくれないし。とりあえず、クリスマスソングだけは聴きながら、あと数日過ごすことにします。オンラインで買ったプレゼント、配達が遅れてて24日着という連絡。あ~あ、大丈夫かなー
それでは、「みんなの日本語」第32課・イラストつき授業案、です。
この課の会話ビデオは「病気」がテーマ。病気に関連した流れでやっていきましょ。
~ほうがいいです(練習A1・C1)
病気に関係する語彙
それでは、まず、病気に関係する語彙の導入です。
イラストを使ってまとめて導入します。
- 頭が痛いです
- 歯が痛いです(虫歯です)
- やけどをします
- ケガをします
- 熱があります
- せきが出ます
- お腹が痛いです
語彙を一通り確認したあとは、教師がランダムに読み上げ、学生は絵を見て聴いて、該当のa.~ℊ.のアルファベットで答えてもらいます。順に文を長くして、難易度を上げていくと良いですね。(例:頭が痛くて、クラスを休みました。/やけどで手が赤くなりました。/熱が38度あります。など)
「~ほうがいいです」の導入
練習C1を使って、導入していきます。
今回は、「みんなの日本語・教え方の手引き」(スリーエーネットワーク) 付属のCD-ROMに含まれているイラストシートを使います。
導入の流れは次のとおり:
「~ほうがいいです」「~ないほうがいいです」とは?
「~たほうがいいです」は、アドバイスをするときに使う表現です。
否定的なアドバイスには、「~ないほうがいいです」を使います。
第26課で既出の「~たらいいです」など、アドバイスの表現は他にも複数ありますが、詳細についてはこちらのページ(日本語教育通信 文法を楽しく「表現意図 -助言-」)がとても参考になります。
また、教科書では動詞のた形とない形の接続のみで、「辞書形(ル形)+ほうがいい」は扱われていませんが、NHKのサイト(NHK放送文化研究所)に、「~したほうがいい」と「~するほうがいい」の違いの説明があるので、一読されることをおすすめします。
こちらのサイトによると、「~るほうがいい」は、「動詞の現在形(動詞のル形)が接続した形のほうが、中立的な立場で一般論を述べるときによく使われます」「いくつかの選択肢の中から、客観的にその事柄を勧めている印象」とあります。
一方、「~たほうがいい」は、「伝える側の推薦する気持ちが強く出る言い方だと言える」とあります。
「薬を飲むほうがいいですよ」(中立的、客観的)
「薬を飲んだほうがいいですよ」(伝える側の推薦する気持ちが強い)
どうですか?
「~たほうがいいです」の導入ができたら、練習Bで使い方に慣れるよう練習しましょう。
~かもしれません(練習A3)
教科書の流れでは、練習A2の「~でしょう」(推量)が続くのですが、練習A1で導入した「病気になった」という状況に合わせ、練習A3「~かもしれません」を導入しましょう。
導入①
状況:山田さんが友だちの田中くんに打ち明けます。
「歯が痛いんです…」
「虫歯かもしれませんよ。」
「歯医者に行ったほうがいいですよ。」
「そうですね…」
なんという悲劇。アラフォーの私にとっては命取り。
導入②
状況:どうも身体が弱い山田さん。また、友だちの田中くんに打ち明けます。
「熱があるんです…」
「風邪かもしれませんよ。」
「休んだほうがいいですよ。」
「そうですね…」
導入③
状況:やっぱり、身体が弱い山田さん。繊細なのね。今日も友だちの田中くんに打ち明けます。
「お腹がいたいんです…」
「ストレスかもしれませんよ。」
「病院に行ったほうがいいですよ。」
「そうですね…」
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導入イラストでは空白になっている箇所、学生は聴き取れたでしょうか。
初めて聴く「~かもしれません」の表現がどんな意味なのか、上の3つの会話から想像してもらいます。
「~かもしれません」とは?
「~かもしれません」は推量を表す表現です。
導入で確認した会話では、話し手が状況を見て判断したことを述べていますが、話し手は医者ではありません。根拠がないため、不確かな推量になります。(副詞「もしかしたら」「多分」等といっしょに使われることがあります。教科書では練習C3に「もしかしたら」が出ています。)
「~かもしれません」の接続
「~たほうがいいです」の導入後は、練習Bで文型に慣れる練習をします。
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以上、第32課の教案(前半)でした。
後半は、同じく「病気」シリーズで行きますよん。見てねん↓
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