日本でもオンライン授業が本格的になってきましたね。
私も色々工夫をしながら学習内容を進める分には何とかやっているけれど、短い授業時間で画面を通した学生の全員(10人)の様子を把握するのはとても困難...
長丁場を覚悟し、この新しい授業形式に順応しなければと思う毎日です。
では、「みんなの日本語」第22課の授業案、導入イラストを紹介します。
これは【文】〔名詞(人・物・場所)〕です。(練習A1)
この課のテーマは連体修飾(名詞修飾)ですが、文が長くなるため、既習後も学生はなかなか使ってくれません。たくさん例を見せて、練習して、使い慣れてもらいましょう。
まずは、主題を「これ」に統一し、文で修飾された名詞が述部に置かれる例で導入していきましょう。
スミスさん「これはワインです」「これはアメリカのワインです」「これは高いワインです」...
「これはデパートで買いました」「ワインです」
「これは友だちにあげます」「ワインです」
上のメインの導入で学生の心を掴んだら、今の簡単な例を紹介して学生と一緒に声に出していきましょう。
~物
~ところ
「ところ」「勉強します」...「ここは勉強するところです」
こんな絵を出してよいのか疑問だが...でも、シンプルは断然分かりやすいのだ。
~人
人です。教えます。
人です。勉強します。
文が名詞を修飾する場合は、普通形にしなければなりません。
上の例では第14課で学習済みの現在進行形「ています」の普通形「~ている」になっています。
※ここのイラストを授業で使う場合は、主語を「これは~」にしてイラストの物や場所、人を指差しながらやってください。
「これはYOUTUBERを見ている人です」
これ、ウケなかったらツラいな。でも私のせいじゃありませんからね。
でも「~たいです」の普通形「~たい+名詞」の例を紹介したかったんだー!
名詞を修飾する文(節)の中の主語は「は」ではなく、「が」。
以下の例で名詞修飾節の中の主語は助詞「が」に変わることを確認します。
「これは絵です」
「ダヴィンチは描きました」
→ 「これはダヴィンチが描いた絵です」
助詞「は」は、主題に使います。しかし、1つの文に主題は1つ。よって、名詞修飾節の中の主題は文全体では主題ではなく主語となり「が」になります。
では、もう1つ同じような例を紹介。
「これは本です」「川端康成は書きました」
「これは川端康成が書いた本です」
名詞修飾の練習(短文作成)
以下のイラストを例にし、学生の所有物の説明してもらいましょう。
学生自身が買った物ではなく、家族や友達にもらった物などは「買った」を「もらった」に変えて、同様に文を作る練習をしていきます。
スムーズに文を作れるようになるまで結構時間がかかります。余裕を持って練習しましょう。
スミスさんはどの人ですか?(練習B2)
練習Bの2番をする前に、以下のイラストを使って導入を。
---
以上、第22課の名詞修飾の教案例、導入イラストでした。
後半はまた明日。
コメント