原因・理由を表す「Vて／Aくて／AN・Nで」|日本語授業の教案・みん日第39課

みんなの日本語・第39課、理由・原因を表す「～て」の教案、導入イラストです。

でもね、その前に、最近見つけたステキな動画のご紹介。

知っている方もいらっしゃるかもしれませんが、すんばらしい中国人女性ユーチューバー。

何がすごいってこの中国人女性。大きな木や竹を切って庭も造るし、ドレスもデザインから生地造り、色染までゼロから全部やっちゃう。料理も（四川料理かな？）あの大きい中華包丁でトントントントントントン、見ててスッキリします。

動画は中国の山中の生活が鮮明な映像と心地良い音楽でまとめられていて、ずっと見ていても飽きません。本当に心が癒されます。ここ数日この動画を流したまま仕事やっちゃってます。

下の動画はとうもろこしの日。
やっぱりとうもろこしだとメキシカンっぽくなっちゃうのねと興味深かった！
癒しが必要な人（ワタシ？）はぜひ見てほしい。

【原因→結果】（Vて／Aくて／AN・Nで）

第39課では、原因・理由を表す表現の一つ、「Vて／Aくて／AN・Nで」をこの導入します。

では、まず動詞て形（原因・理由）から。

～て（動詞）、～　［原因→結果］

スミスさん、着物屋さんに来ました。

すてきな着物ですね～

でも．．．

スミスさんは、値段を見ました。びっくりしました。

次は田中さんです。

ペットのハチが．．．不慮の事故でお亡くなりに。

でも、その翌日。

偶然道でお金を拾いました。

～くて（い形容詞）、～　［原因→結果］

動詞「～て」と同様に、い形容詞の場合です。

スミスさん、日曜日はハイキングの予定でした。が、

～で（な形容詞）、～　［原因→結果］

動詞「～て」と同様に、な形容詞の場合です。

スミスさん、漢字を見ているのですが．．．

※「漢字が難しくて、分かりません」でも使えるよね。

～なくて（動詞、否定形）、～　［原因→結果］

理由を表す否定には「～なくて」を使います。「～ないで」ではないので、注意が必要です。

このパンデミックが原因で、スミスさん、家に一人ぼっち。家族に会えません。

「さびしい」

今度は山田さんです。

お金がない山田さん…買い物できません。

　「て・くて・で・なくて（理由）」の指導ポイント

優秀なクラスであれば、恐らく学生から質問が出ます。

「先生、『～て』は『～から』と同じですか？」

質問が出なければ、特に説明はせずとにかく練習を繰り返せば良いと思いますが、もし質問が出てしまったらため息はつかず、以下のポイントを確認しておきましょう。

さらに、さらに優秀なクラスであれば、

「先生、この『～くて』『～で』は形容詞の並列でも勉強したんだけど、どういうこと？」

と質問される学生さまがいらっしゃいます。

そこですかさず、下のスライドを見せましょう。

『このジュースは冷たくて、おいしいです』

見ておわかりのとおり、上の例文は２つの意味に捉えることができます。

文脈により、両方あり得るということを簡単に紹介しておきましょ。

意外と使えない「～てありがとう」＆「～てごめんなさい」

「みんなの日本語」の中には例がないのでこれが使えないまま中級に行ってしまうこともあるのですが、忘れず確認しておきましょう。

感謝や詫びの気持ちを伝えるとき、その理由を「～て」「～なくて」で表します。

—

以上、第39課（前半）の授業案、導入・例文イラストでした。

明日は後半！