それでは前回の続き、「みんなの日本語」第39課の後半の教案&導入イラストです。
...とその前に、最近私がはまっているYouTubeチャンネルの押し売り。
授業準備に余裕がある方はちょっと覗いてみて。ほっこりするっす。
~で(名詞)、~ 【原因・理由】
ここでは特に新出語彙の名詞「地震、雷、火事、台風」などが原因や理由となり起こる事柄を述べる表現を導入します。結果として起こる事柄は悪いことが多いです。
きれいな町のはずが...なんということでしょう。
悪いことは続きます。
地震です。
自然災害以外ではこちらの例文はいかが?
スミスさん、風邪です。会社を休みます。
オンライン授業あるあるですが、
~ので、~(理由・原因)
スミスさんと会社の人が話しています。
「スミスさん、今晩一緒に飲みませんか?」
今度は病院です。
医者が患者のスミスさんに優しく助言。
~ので、~てもいいですか。
こちらは学生の使用頻度が高いであろう大切な表現です。
スミスさん、会社にて。
課長「スミスさん、どうしたんですか。」
体の調子が悪いスミスさん。課長に打ち明けます。
課長:「ええ、もちろん。あしたは土曜日なので、どうぞ休んでください」
スミスさん:「がーーーん」(そうだった。忘れてた。)
※「ので」は、名詞の場合、「~なので」になります。この絵↑で確認。
指導ポイント(『から』と『ので』の違い)
最後に、理由を表す「から」と「ので」の違いを下のイラストを使って簡単に説明しておきましょう。
どちらも理由を表すので英語に訳したときは同じでも日本語ではニュアンスが異なり、問題が生じることもあるので要注意です。
1.丁寧さ
お母さんが子どもに「ご飯できたよ~」
でも、子どもは...(親不孝者め)
では、同じ文脈を「ので」に変えてみましょう。
子「お腹空いてないので、あとで食べる~」(?)
どうでしょう?違和感がありませんか?
親子の会話では丁寧体で話すことは少ないと思います。「~ので」は丁寧な印象を与えるため、この場合、「~から」のほうが自然です。
次に、以下の例文を使って誤用例も確認しておきます。
2.話し手の意志
後文が、「勉強しろ~」という命令形。
では、同じ文脈を「ので」に変えてみましょう。
???...このように、後件に命令や禁止のような話し手の意志や考えが強く出る場合には「ので」を使うことができません。
以下のように、同じ意志でも命令や禁止のような強い意志でない場合は、問題ありません。
「~から」 VS 「~ので」 のまとめ
その他の用途
以下の例で確認できるように、「~からです」とは言えますが、「~のでです」とは言えません。
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授業の最後には以下の1点を確認して終わりましょう。
ここで「~から」ではなく、丁寧な形「ので」が選択できれば、この課の目標達成...でいいんじゃない?
コメント
いつも参考にさせていただいています。
単なる質問なんですが「邪魔」は名詞じゃなくて、な形容詞じゃないですか?
yokkoさま
コメントありがとです。
そうですね。間違ってます。すみません<(_ _)>