「みんなの日本語」第16課の教え方(教案)、導入イラスト、活動アイデアの後半です。
ここではあの 「はが構文」が導入されますよ。また、この「はが構文」とあわせて使う形容詞の活用「い形容詞+くて」「な形容詞/名詞+で」も導入されます。
「はが構文」(練習A3)
この犬は目が小さいです。
「はが構文」を簡単に説明すると次のとおり。
- 「N1は」⇒ 主題
- 「N2が」⇒ 主語
「N2」(主語)は、「N1」(主題)に属するものになります。
例えば、「目」は「この犬」に属するものです。
「はが構文」の代入練習
上記では、この犬の目の特徴を述べる例を挙げました。
練習ではこの犬の目だけではなく、耳、鼻、足、首などについての特徴も挙げましょう。
- この犬は耳が大きいです。
- この犬は鼻が小さいです。
- この犬は足が短いです。
- この犬は首が長いです。
田中さんは髪が長いです。
上の例のようにクラスメートの特徴について述べる練習をします。
い形容詞+くて~、な形容詞/名詞+で、~(練習A4)
形容詞または名詞を1つの文に2つ以上使う場合の表現です。
2つ以上の形容詞または名詞を活用してつなげます。
以下の例で2つの形容詞文を確認します。
1.東京は人が多いです。(前項の「はが構文」)
そして、この2つの形容詞文を1文にすると、以下のとおりになります。
ナ形容詞の場合:
東京はにぎやかで人が多いです。
イ形容詞の場合:
東京は人が多くてにぎやかです。
形容詞または名詞が1文の中に2つ以上あるときの活用は次のとおり。
- 〈い形容詞〉⇒「~いです」を「~くて」に変換する。
*「いい」は「よくて」になることに注意。
- 〈な形容詞〉〈名詞〉⇒「~です」を「~で」に変換する。
形容詞「多い」に気をつけよう
日本語の形容詞は、名詞の前に置いてその名詞を修飾します。
しかし、「多い」「少ない」だけは例外で「多い宿題」「多い人」とすることができません。「みんなの日本語」は文型・例文で挙げられているだけなので、授業では以下の誤用例を示し、説明します。
例:×「多い宿題があります」⇒ 〇「たくさん宿題があります」
学生は他の形容詞と同じように使うので間違いが多いです。
(「遠い」「近い」も例外です。)
どの~ですか(文型4番、練習B8)
疑問詞「どの~」の導入です。
「どの」は指示語「この/その/あの」に対応する疑問詞で、3つ(3人)以上の中から1つ(1人)特定するときに使います。2つ(2人)の場合は「どちらの~」ですね。
この「どの~」の例文は練習Aにありませんから、練習B-8をする前に別途例文を用意し、確認しておきます。
天然パーマのルイスさん…
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