30秒で分かる【~は~が構文】象は鼻が長い(みん日第16課の教案)

「みんなの日本語」第16課の教え方(教案)、導入イラスト、活動アイデアの後半です。

ここではあの 「はが構文」が導入されますよ。また、この「はが構文」とあわせて使う形容詞の活用「い形容詞+くて」「な形容詞/名詞+で」も導入されます。

「はが構文」(練習A3)

この犬は目が小さいです。

第16課の文型と教案とイラスト


「はが構文」
を簡単に説明すると次のとおり。

 

  • 「N1は」⇒ 主題  
  • 「N2が」⇒ 主語

 

「N2」(主語)は、「N1」(主題)に属するものになります。

例えば、「目」は「この犬」に属するものです。

 

「はが構文」の代入練習

第16課の文型と教案とイラスト

 

上記では、この犬の目の特徴を述べる例を挙げました。
練習ではこの犬の目だけではなく、耳、鼻、足、首などについての特徴も挙げましょう。

  • この犬は耳が大きいです。
  • この犬は鼻が小さいです。
  • この犬は足が短いです。
  • この犬は首が長いです。

 

田中さんは髪が長いです。

第16課の文型と教案とイラスト

上の例のようにクラスメートの特徴について述べる練習をします。

 

い形容詞+くて~、な形容詞/名詞+で、~(練習A4)

形容詞または名詞を1つの文に2つ以上使う場合の表現です。

2つ以上の形容詞または名詞を活用してつなげます。

 

以下の例で2つの形容詞文を確認します。

1.東京は人が多いです。(前項の「はが構文」)

第16課の文型と教案とイラスト

 

2.東京はにぎやかです。はが構文 第16課の文型と教案とイラスト

 

そして、この2つの形容詞文を1文にすると、以下のとおりになります。

ナ形容詞の場合:

東京はにぎやかで人が多いです。

第16課の文型と教案とイラスト

 

イ形容詞の場合:

東京は人が多くてにぎやかです。

第16課の文型と教案とイラスト

 

形容詞または名詞が1文の中に2つ以上あるときの活用は次のとおり。

  • 〈い形容詞〉⇒「~いです」を「~くて」に変換する。
    *「いい」は「よくて」になることに注意。
  • 〈な形容詞〉〈名詞〉⇒「~です」を「~で」に変換する。

 

形容詞「多い」に気をつけよう

日本語の形容詞は、名詞の前に置いてその名詞を修飾します。

しかし、「多い」「少ない」だけは例外で「多い宿題」「多い人」とすることができません。「みんなの日本語」は文型・例文で挙げられているだけなので、授業では以下の誤用例を示し、説明します。

例:×「多い宿題があります」⇒ 〇「たくさん宿題があります」

 

学生は他の形容詞と同じように使うので間違いが多いです。
「遠い」「近い」も例外です。)

 

どの~ですか(文型4番、練習B8)

 ルイスさんはどの人ですか。 

疑問詞「どの~」の導入です。

「どの」は指示語「この/その/あの」に対応する疑問詞で、3つ(3人)以上の中から1つ(1人)特定するときに使います。2つ(2人)の場合は「どちらの~」ですね。

この「どの~」の例文は練習Aにありませんから、練習B-8をする前に別途例文を用意し、確認しておきます。

 

 あの髪が黒くて、背が高い人です。 

第16課の文型と教案とイラスト

天然パーマのルイスさん…

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました