ここでは主に基本動詞の「漢字の成り立ち」を紹介します。
外国人のための日本語の授業では、絵を使って漢字の成り立ちを分かりやすく説明しましょう。
「みんなの日本語」の漢字テキストだけでなく、他の教科書を使用している初級日本語クラスでも是非使ってください。
漢字の成り立ち「書聞読見話」(U.9A)
書 音読み:ショ 訓読み:か(く) [書く、書き方、書道]
筆を手に持って書いているイメージです。
耳 訓読み:みみ
テキストではここで「聞」が導入されますが、やはり先に「門」と「耳」を導入しておきましょう。
門 音読み:モン
聞 音読み: ブン 訓読み: き(く) [聞く、新聞]
門に耳を近づけて隣の様子を聞いています。女性の人生の一部ですね。耳ダンボ。
言 音読み: ゲン、ゴン 訓読み: い(う) [言う、言語]
テキストではここで「読」が導入されますが、やはり「言」と「売」を先に導入しておきましょう。
売 音読み: バイ 訓読み: う(る) [売る]
「売」という漢字の成り立ちは、上から「足」、「網」、「貝」で、網(かご)に入った貝(お金)が出る(足)⇒「売る」になります。
読 音読み: ドク 訓読み: よ(む) [読む、読み方]
ことばを意味する「言」と「売る」ことと同じように止まることなく、「読む」というイメージです。
目 訓読み: め
次の漢字「見」の前に、「目」の導入をしましょう。
見 音読み: ケン 訓読み: み(る) [見る]
話 音読み: ワ 訓読み: 話(す) [話す、会話、電話]
「言」(ごんべん)につくりは「舌」です。舌を口から出しているイメージです。「言う」と「舌」で「話す」です。
漢字の成り立ち「買起帰友達」(U.9B)
買 音読み: バイ 訓読み: 買(う) [買う、買い物]
「売る」でも見ましたが、上は網(かご)、下は貝(お金)で、かごにお金を入れてショッピングです。
走 音読み: ソウ 訓読み: 走(る) [走る]
ここでは「起きる」の導入ですが、「走る」の語彙導入が済んでいる場合は、まず「走る」を導入しましょう。
起 音読み: キ 訓読み: 起(きる) [起きる]
立てないでいる人を走って起こしに行くというイメージです。
帰 音読み: キ 訓読み: 帰(る) [帰る、帰国]
へんは矢印でリターンしているイメージで、つくりは箒(ほうき)で家を掃除して、帰ってくる人を待っているというイメージ。
友 音読み: ユウ 訓読み: とも [友達、友人]
2人の友人が手を合わせているというイメージです。
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