時を表す「漢字の成り立ち」のまとめです。
成り立ちを分かりやすい絵にしました。外国人のための日本語の授業で簡単に使用できます。
漢字の成り立ち「今朝昼晩時分半」(U.4A)
今 音読み: コン 訓読み: いま [今、今月]
「今」を楽しく生きよう。♪ラララ・・・
朝 訓読み: あさ [朝、今朝、朝ごはん]
「朝」の漢字のへんには木の後ろに「日」が昇っているのが見え、つくりには早朝にまだ白い「月」が見えているイメージです。
昼 訓読み: ひる [昼、昼ごはん]
昼間の空のイメージです。
1日を手で半分に区切って「昼間」です。
晩 訓読み: ばん [晩、今晩、晩ごはん]
「晩」に向かって、日が沈むころ、カバンを持って家に帰る人のイメージです。
時 音読み: ジ [~時]
「時」という漢字は、ひへん(日)に、つくりの「寺」は手と足で、手足を動かして時を進むイメージです。
刀 訓読み: かたな
次の漢字「分」の前に、「刀」を紹介しましょう。
トヨタだったかな。「KATANA」というモデルの車がありますよね。
分 音読み: フン/ブン [~分]
「刀」で木の真っ二つに切る=分ける、という意味です。
時間を割ると「分」です。
半 音読み: ハン [~時半、半分]
横棒を刀で切った「半」の漢字です。
この漢字を説明したときの学生の「なるほど~」という顔を見るのが大好きです。私はもちろんドヤ顔です。日本人ならみんな知ってることを毎日ドヤ顔で言ってます。
漢字の成り立ち「午前後休毎」(U.4B)
午 音読み: ゴ [午前、午後]
「午」の漢字の起源は、「きね」を上下に動かしているイメージらしいです。上下・前後、きねが時を分けていますが、う~ん、分かりにくいー。しかもこの漢字、午前と午後にしか使わないよねー。
前 音読み: ゼン 訓読み: まえ [前、午前、名前]
下の部分は、舟と刀です。船で「前」に進む、刀で「前」を切って進んでいくという意味です。
後 音読み: ゴ 訓読み: うしろ [後ろ、午後]
ぎょうにんべんは「行く」という意味です。
さらに、つくりの上の部分は糸を束ねたもので「小さい」ことを表し、小さい=「少しずつ」進む様子です。少しずつ進むということはあまり進まない「ずっと後ろにいる」という意味です。
休 訓読み: やすむ [休み、休む、昼休み]
木の横で人が休んでいる風景ですね。わかりやすい漢字です。
毎 音読み: マイ [毎日、毎月、毎朝、毎晩]
女の人が毎日、繰り返して髪をとき、髪飾りをつけるというイメージからの漢字です。「母」は女性の乳房を表し点々ですが、「毎」の場合は一本線です。
何 訓読み: なに、なん [何、何時、何月何日]
何の部首はにんべんですね。人が「何か」を担いでいるイメージです。
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