今回の「~ながら」ですが、実は私が初めて模擬授業したときの文型です。もう20年も前の話。そのときも手描きの絵を使って授業をしたのを覚えています。
小さいときから絵を描くのが好きで学校の成績も図工だけはいつも5段階の5、唯一ほめられていたのが絵でした。今思えば日本語教師をやってるのも好きな絵を描くことができるからかも。
では、第28課前半の教案&導入イラストです。
~ながら~➀(練習A1)
「~ながら~」は、2つの動作を同時に並行して行うことを表す文型です。
➀ テレビを見ます
➁ ご飯を食べます
確認のために学生に質問してみましょう。
「皆さんも、『テレビを見ながらご飯を食べますか?』」
続けて例を紹介していきます。
➀ 働きます
➁ 音楽を聞きます
「皆さんは音楽を聞きながら、働き(勉強し)ますか?」
~ながら~てはいけません
オーゴッシュ!
※ 同様の練習が「文型練習帳」にイラスト付きであります。
~ながら~➁(長期間の行為の並行)
涙、涙...スミスさん、なんて努力家なの。
昼は働き、夜は日本語学校。
指導のポイント
- 中心となる行為を後節に、副次的な行為は前節で「ながら」を使って表す。
~ています(習慣的な行為)(練習A2)
日常生活の繰り返される、習慣的な行動を表す「~ている」の導入です。
日曜日、休みの日...
上の絵で導入後、第28課以前に学習した「ている」の使い方を比較しておきます。質問が出るので。
➀ 今、雨が降っています(現在進行形・今、第14課)
➁ 結婚しています(動作の結果、第15課)
➂ 大阪で働いています(動作の継続/職業など、第15課)
➃ 休みの日はいつもスポーツをしています(日常の繰り返す行為/習慣、第28課)
この課の「繰り返す行為/習慣」の「ている」は、上の➂(第15課)と似ています。
第15課では主に、学習者が初級の会話(自己紹介等)でよく使う「働いている・勉強している」を例に導入しましたが、今回はこの「ている」が「働く・勉強する」といった職業を表すだけでなく、日常の習慣も表すことができることを学びます。
習慣を表すため、「いつも・よく・毎日・毎晩」といった頻度を表す語彙とあわせて使うことが多いです。しかし、学習者は「毎晩、映画を見ます」というように「ている」を使わなくても通じるので、うまく「ている」を使いこなせないことが多いです。
「ます」との違い 「ています」を使うと、「繰り返し」「継続」の印象が強くなる。
授業では説明に時間をかけるより、「学習者の日常生活」について話す練習をたくさん取り入れましょう。習うより慣れろ、です。
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以上、明日は第28課の後半の教案です。
コメント
こんにちは。数年前からこちらの教案やイラストを参考にさせていただいています。イラストのタッチもほんわかとしてかわいらしくてとても好きです。昨年からゼロ級クラスを担当していて、ひらがなかたかなの表を配布したところ、毎回使用してボロボロになり、同じものを再配布しました。みんにちではとっつきにくそうと思っていろどりを使用していたところ、上司からみんにち使用を通達され、急遽みんにちに…しかしあと1か月でクラスも終わりです・汗。今非常に焦ってますー。