前回のブログに続き、「みんなの日本語」第44課（後半）の教案（例）とイラストです。
山の天気は変わりやすいです。（練習A３）
前回の授業では、「この薬は飲みやすいです」という例文で『～やすい』を導入しましたが、今回は意味が少し異なる『～やすい』を導入します。
では、導入イラストの前に、以下の表で２つの『～やすい』を比較してみましょう。
| 練習A２の『～やすい』 | 練習A３の『～やすい』 | |
| 意味： | 何かの行為を困難なく、 スムーズにできること。 | そうなる傾向が高いこと。 |
| 接続する動詞： | 意志動詞 | 無意志動詞 |
では、以下のイラストで例を確認しましょう。
スミスさん、セールで安い家具を買うことができました。ラッキーです。
でも、購入の1か月後．．．
ひえええ。
「安物買いの銭失い」。これは、私への教訓ですね。しょっちゅうやってるわ．．．学ぶ気ゼロ。
『～やすい』『～にくい』の活用は、い形容詞と同じ。
例：「～やすくないです」「～にくかったです」
～くします／～にします（練習A４）
この課の文型は簡単なのですが、数が多いですね。でも、第１版ではもう１つ文型（練習A）があったので軽くなったほうです。
「～くします」「～にします」は、対象の状態を意志を持って変化させる行為を表します。
第１９課では、「～く／～になります」を導入しましたが、こちらは意志のない、自然な変化を表します。
① ～くします
シルバさん、美容院へ行きました。
「おおー！」（拍手）「ステキ、シルバさん。」（前は、長州力だったのね）
髪を短くして、みんなに褒められたシルバさん。また、ニュールックにチャレンジ。
最近の若いおシャレな子はこんな色の髪してるよね？
② ～にします
スミスさん、多趣味だから…
でもね、
スミスさん、練習重ねてください。
③ Nにします
い形容詞、な形容詞の例が確認できたら、最後は名詞接続です。
「～倍」は新出語彙ですね。「半分」は第42課で導入済みです。
晩ごはんはカレーライスにします。（練習A５）
課の最後の文型です。
練習A５番の「Nにします」は、何かの選択や決定を表す文型です。上の例では、「Nにします」は、意図的に状態を変化させる行為を表す文型でした。用法が異なるので、要注意です。
シルバさん： スミスさん、食事しましょう！ピザ、ハンバーガー、お寿司．．．
－－－
以上、第44課の授業案＆導入イラストでした。
あー、長かった。
コメント