皆さん、半沢見てますか?
日本語教師とは程遠い世界のお話...でもないと思ってます。以前にも書きましたが、人が関わる場所というのはドロドロです。何かのチームプロジェクトにしろ、大学の研究費にしろ、日本語〇〇師会にしろ、一筋縄では行きません。駆け出しの頃はその理不尽さに何度涙したことか。
結局ね、権力が1番ですよ。正義や信念なんて映画やドラマの中だけで通じる言葉。
だけど私の指針はドラマです。(えええっ??!)
私の指針とは、和久さんの「正しいことをしたければ偉くなれ」。厳しい世界で踏ん張っている官僚・室井さんを毎週心から応援してましたよ。「室井さん、正義のために早く上に行ってくれ~~!」(何のドラマか分かります?)
もちろん私なんぞは生まれた時点で権力とは無関係。でも、そんな中でも悪行でうまくやっていく人もいるもんで、今までそんな人たちをたくさん見てきましたが、やっぱり私には無理。権力が1番と思ってはいるけど、結局つまらない信念を貫いているようです。
また前置きが長くなりました。私もアラフォーになり、人生のターニングポイントにいるようです。そっとしておいてください。では、前回記事の続きです。
初心者向け|「まるごと」を使った日本語プログラムの説明
初級レベルの「まるごと」は「かつどう」と「りかい」の2冊で構成されています。(詳細は専用のホームページで)
同書には、
- 「かつどう」は「コミュニケーションのための言語活動を中心に進める」
- 「りかい」は「コミュニケーションを支える言語構造(文字、語彙、文法、文型など)の学習を中心に進める」
とあります。
トピックについては、「かつどう」のトピックにもとづき、「りかい」のトピックが設定されています。
テキストの組み合わせ
各コースの目標に合わせてテキストを選択します。次のような使い方ができます。
- 「かつどう」のみ使う
- 「りかい」のみ使う
- 「かつどう」の1トピック(or 第1課)のあと、「りかい」の1トピック(or 第1課)を行う
- 「かつどう」(A1・入門編)を1冊全て終えたあと、「りかい」(A1・入門編)を行う
日本へ短期旅行をする学習者や、日本人の友だちと話せるようになりたいという学習者には1.の「かつどう」のみを使うプログラムで良いと思います。
今回私が担当するコースは、いずれ日本への留学等の可能性もある16歳~25歳ぐらいの学習者です。4技能を総合的に学べるよう、3.の組み合わせでプログラムを作ることにしました。
テキストの構成と必要な時間数
両テキストとも、1つのトピックに2つの課があり、A1(入門編)は全部で9トピック(18課)あります。
トピック2の場合、
第3課「どうぞよろしく」/第4課「かぞくは3にんです」
となっています。
そして、必要な授業時間数は「かつどう」の場合、各課90分~120分、「りかい」の場合、120分となっています。
例えば、授業が週1回(120分)の4か月(16週)のコースの場合、トピック4まで進み、約1年で1冊が終わることになります。
「まるごと」コース開始までの準備
「まるごと」の良い点はオンライン上に自由に使用できる教材がたくさんあることです。悲しいかな、私たち日本語教師がもう必要ない日本語が独学できる「まるごと日本語オンラインコース」もあります。教師って将来なくなる職業なのかなあ...泣)
ただ、教材がありすぎてどこでどうやって使えばよいのか分からなくなります。(BBAは思考の整理に時間がかかる)
そこで!
1回目の授業で学生に渡すアーカイブ?みたいなものを作りました。
ひと目でわかる!日本語コースのアーカイブ
ここに含めたものは、次の5つです。
- 教材(「まるごと」の教材ダウンロードページのリンク、各授業で配布する資料や教材)
- Candoシートのリンク
- クラスの情報(コース日程、担当教師名など)
- 宿題
- リンク集
※自作教材のリンクはいずれもGoogleドライブのファイル共有のリンクです。
実際のものはこちら↓
ノートの表紙にある付箋紙は目次のようなもので、クリックするとそのページに飛びます。
各ページの上のほうにある”Japanese Lessons”をクリックすると、表紙に戻ります。
まあ、シンプルなホームページみたいなものでしょうか。
でも、ホームページを手軽に作るのなら、Googleのフリーアプリ、Googleサイトを使えばいいのですよね。ただ、このGoogleサイト、アドレスを知っていれば誰でもアクセスできてしまうので、自作の教材などが世界中に知れ渡ってしまうという問題があります。いつかパスワード付きのサイトが自分で作れるようになるといいのですが。
また、小中高の教育機関ではGoogleのClassroom、大学などではMoodleなどのLMSも使われているかと思います。
私は10年ほど前、所属する大学でMoodleの研修を受けさせられたのですが、使ったのは1年ほど。授業数も多く準備の時間が取れず、また学生のネット環境も良くなかったので、定着させられませんでした。そして、今、再来。
10年後の今...やっぱり使いこなせない。
Classroomのほうは使いやすいので、おすすめです。(近いうちにこのブログでも活用例を紹介したい)
でも、民間の機関や個人レッスンなどで教えている日本語教師の方など、ClassroomやMoodleが使える環境に無い場合、また学生がGoogleアカウントを持っていない場合などは、ぜひ私自作のデジタルアーカイブノート(?)をご利用ください。(Googleアカウントなしでも閲覧は可能です)
ダウンロード後は必要に応じて変更してください。
(素人作品なので、クレームお断りwww)
(アドバイス、エラーの指摘、お願いします<(_ _)>)
この「パワーポイント」「Googleスライド」にリンクを追加する方法は各自でGoogle検索してください。
「まるごと・A1」で学習者に使ってほしいホームページのリンクやスマホアプリのダウンロードページのリンクは挿入済みです。
宿題のページには、ひらがな練習用の「まるごと+」の「ひらがなドリル」のページ、発音練習に便利な「まるごとのことば」の「YATTETTE」のページ(大阪弁の「やってって」?!こちら、国際交流基金関西国際センターの制作)を挿入しました。
このアーカイブノートの具体的な使い方ですが、作成したスライドを自分のGoogleドライブに保存し、共有リンク(閲覧用)を1日目の授業で学生に送付するだけでOKです。コースが開始したあとも、宿題を追加したり、訂正をしたりしてもすぐに反映されるのでほんとに便利。
動機付けの活動
第1回の授業でコース目標を確認する際、次のような活動はいかがでしょう。
Googleのアプリ、Jamboard(ホワイトボード)を使った簡単な活動です。
オンライン授業でもこのアプリを使えばクラスの学生が同時に活動できます。
※ 以下のイメージにあるABCDEには学生の名前を入れてください。
カラーの付箋には日本に関係のある、学生が興味を持っている事柄を思いつくまま入れました。初級クラスなので付箋紙の日本語は学習者の母語に変え、足りないものがあれば加えてください。
学生は自分が興味を持っているものを全て選び取り、自分の名前のところへ付箋紙を移動させます。(全部!とか言う学生にはトップ5を考えてもらいましょう。絶対クラスに一人はいる。)そのあと、クラス全体で確認し、自分の興味、友だちの興味を改めて確認するのです。
この活動のあと、自己評価シート上のコース目標に記入してもらうとスムーズに行きます。あやふやだった目標が明確化するでしょう。(多分)
こちらのファイルも授業の準備に時間が取れない頑張り屋の日本語教師の皆さまとシェアします。気に入ったら高評価ボタンとチャンネル登録お願いします!(ウソです。でも将来の夢はユーチューバーにしときます。)
Google・Jamboard
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また第1課に入れませんでした。どいうこと?まるで私の授業のよう。計画通りにいかない。
次回こそ、教材シェアします。
コメント
Twitter経由でこちらのサイトにたどりつきました。
日本語学校のクラス授業にもこれから挑戦するオンラインレッスンにも必要な情報や知識が詰まった内容で、感動しました!!
また、ひれさんの独特な語り口も癖になりそうです。
ありがとうございます!!
ゆここさま
ツイッターからいらっしゃーい☆
コメントありがとうございます。オンラインレッスン、はまりますよ~がんばってくださいねー
ではまたお越しくださいませ。
これから授業で初めてまるごとを使うので、とても参考になります。
共有ありがとうございます!
ねおさま
返信遅れてすみません。ブログずっと怠けてました。
まるごと、楽しいですよね。役立つ情報、テクニックはまた共有していきたいと思います。
これからもよろしくお願いします。<(_ _)>
すごく参考になりました!ありがとうございます!
よしこさま
コメントありがとうございます。
お役に立てて良かったです!また見に来てください☆