「みんなの日本語」第15課の教え方(教案)、導入イラスト、活動アイデアです。
もう「て形」なしではいられません。
第15課の文型は、〈て形〉+もいいですか、〈て形〉+はいけません、〈て形〉+います(状態、身分・職業)の3つ。導入前に「て形」の活用の復習を十分にしておきましょう。
「て形」導入の第14課の教案はこちら。
~てもいいですか(練習A1)
分かりにくいですが、立食パーティーがシチュエーションです。
ここでは、話し手が許可を求める表現「~てもいいですか」を導入します。
イラストで導入後は、既習の動詞で口頭練習をします。
「~てもいいですか」の言い方に慣れてきたら、許可を求められたときの答え方も確認しておきます。答え方はいくつかありますが、よく使うのは以下の3つです。
- 「はい。」
- 「はい、いいですよ。」
- 「はい、どうぞ。」
そして、ノーの場合は...
- 「いいえ。」
- 「すみません。」
- 「すみません、ちょっと…」
学生が大好きな「すみません、ちょっと…」ですね。
東京で有名人に会うことは難しいですが、皆さんの学校にもAKB48などのアイドルやジャニーズが好きな日本語学習者が多いはず。
上のイラストの上に有名人の写真を張り付けて自由にオリジナル教材を作って下さい。
~てはいけません(練習A2)
サメの出るビーチというとオーストラリアをイメージするのですが、私はクラスで導入する際、町を代表する川だけど、今じゃ汚くて泳ぐなんてあり得ない 「〇〇川で泳いではいけません。」で導入しています。(もちろんウケます。)
日本の最近の喫煙状況はどうなのでしょうか。
私が住んでいる国では、公共の場所の建物の中は法律で禁煙になっています。(中庭のように閉めきっていない場所では可能。)この法律のおかげでタバコが遠い存在になりました。
もちろん日本語授業の休み時間に喫煙する学生もいますが、少なくなりました。別に喫煙者を追い出すわけではありませんが、歩きタバコだけは許せないと思います。あの火は700度に達するらしいし。子どもの目に当たったら、と何度ヒヤヒヤしたか。
「~てもいいですか」と「~てはいけません」
「~てもいいですか」と「~てはいけません」の2つの表現が一つの会話の中で使われていることを確認します。
「図書館で勉強してもいいですか」に対する肯定の返答「~てもいいです」が学生の口から自然に出てきたら、導入の成功です。
「~てもいいですか」と「~てはいけません」の練習問題
「~てもいいですか」と「~てはいけません」の2つの表現の穴埋め練習をしておきます。
・ 映画館で いいですが、 いけません。
・ テストをしています。 いいですが、 いけません。
・ 美術館で いいですが、 いけません。
続く第15課後半の教案とイラストはこちらから。
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