みんなの日本語・第34課の後半の教案(例)&イラストです。授業の準備に役立ててください。
~て/~ないで(付帯状況)
付帯状況「~て」「~ないで」の導入です。(練習A3)
車でスーパーへ行きます。
シートベルトをします。
「シートベルトをして、運転します」
田中さんは暗い部屋が嫌いです。怖いです。
ですから、電気をつけます。寝ます。
「電気をつけて、寝ます」
電気をけします。
寝ます。
「電気をけして、寝ます」
めがねをかけます。
本を読みます。
「めがねをかけて、本を読みます」
めがねをかけません。
本を読みます。
「めがねをかけないで、本を読みます」
今回は導入のイラストをたくさん描いたわー。
「付帯状況」とは、後文(主節)の行為が前文の行為がなされた状態(or なされない状態)で行われるという意味です。前文の動作を「~した」そして「そのままの状態で」後文の動作をするということですね。
例えば、「めがねをかけて、本を読みます」の場合、前文の「めがねをかけた」という状態で、後文の「本を読む」という行為がなされるという意味です。
この付帯状況は理解が難しい項目です。「みんなの日本語」シリーズの「導入・練習イラスト集」にもたくさんイラストがあるので練習を重ねましょう。習うより慣れろです。
~て (L.34) VS ~ながら (L.28)
第28課で既習の「~ながら」(2つの行為を同時に並行して行う様子)との違いを下の例文で確認しておきましょう。
- 牛乳を飲んで、学校へ行きます。
→ 家で飲んで(飲み終わって)、学校へ行く。 - 牛乳を飲みながら、学校へ行きます。
→ 通学中に飲みながら、学校へ行く。
そして、試験に出して、100%の学生が間違った問題。(自慢するな!)
- あそこで{ 座って・ 座りながら(?) }、話しましょう。
「座って話す」と、「座りながら話す(?)」の違いを実際に披露して、間違いを確認してもらいましょう。
~ないで、~(~の代わりに~)
ここで導入する「~ないで、~」(練習A4)は付帯状況の「~ないで、~」と形は同じですが、意味は異なります。
ここの「~ないで、~」は前件の行為の代わりに後件の行為を行うという意味になります。
いつもは朝、ご飯を食べるのですが、今日は…
「ご飯を食べないで、パンを食べます」(ご飯の代わりにパンを食べるという意味)
以上、第34課の教案(例)とイラストでした。
この課は比較的な簡単な課なのでさっさと終わらせて、他の難しい課や復習などに時間をかけるといいと思いますー。
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