「みんなの日本語」第17課の教え方(教案)、導入イラスト、活動アイデアの後半です。
第17課の前半では新しい動詞の活用形【ない形】を導入しました。ここでは、その【ない形】を使った文型「~なくてもいいです」や格助詞「~まで VS ~までに」などを導入します。
~まで VS ~までに
ここで新しく導入されるのは「~までに」です。既出の「まで」と比較し、違いを確認します。
1) 「まで」(動作や状態がある時点まで続くこと)
9時から5時まで働きます。
2) 「までに」(動作の期限や締め切りを表す)
9時までに大学へ行かなければなりません。
金曜日までに返してください。
「まで」と「までに」の練習問題
- どようび ( ) ほんを かえして ください。
- きのう 10じ ( ) にほんごをべんきょうしました。
- あした 8じ ( ) きてください。
- いつ( )にほんに いますか。
- クリスマス ( ) プレゼントを かわなければなりません。
- きんようび ( ) しゅくだいを しなければなりません。
[ない形]+なくてもいいです(練習A4)
日本の家は靴を脱がなければなりません。
アメリカの家は靴を脱がなくてもいいです。
勉強しなくてもいいです。
聞き手にある動作をしなくてもいいことを述べる文型です。
上のイラストを使用する場合は、状況説明をしながら導入してください。
~は〈目的語の取り立て〉(練習A5)
毎日水を飲まなければなりません。ビールは飲まなくてもいいです。
取り立ての助詞「は」の導入です。
取り立てるために、直接目的語をとる「を」の代わりに「は」を使います。
ひらがなを練習しなければなりません。漢字は練習しなくてもいいです。
第17課で扱う取り立て助詞は、直接目的語を表す「を」を取り立て助詞にする例のみです。
「が」を「は」で取り立てることもできますが、テキストの練習にはありません。余裕のあるクラスは下のイラストを参考に導入してもいいかもしれません。
赤い傘は3本あります。青い傘は2本あります。
カラオケは上手ですが、絵は上手じゃありません。
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