昨日、コロナウィルスによる外出禁止令はまだだと書きましたが、今朝、禁止令が出ました。しかもいつ解除されるかは未定らしい。政府の出すデータによると、ヨーロッパなど海外旅行によく出るお金持ちが多い地域で感染者が多い模様。そして、それらの家庭でお手伝いさんをしている方が自分の地域(貧しい地域)にウィルスを持ち帰っている様子。(うちは中流階級です。)
うちの子たち、休校でゲーム漬けなんですけど...私も仕事全然してないんですけど...世界の日本語教師の皆さまの状況はどうですか?
では、「みんなの日本語」第20課の教案&イラストです。
きょうは僕の誕生日だ【普通体】(練習A2)
前回は、練習Aの表を使い、「普通形」を導入しました。
今度はこの「普通形」をもとに、インフォーマルスタイルの会話を見ていきます。
インフォーマルスタイルの会話の注意点
注意する点がいくつもあるので、順にゆっくり確認していきましょう。
「な形容詞・名詞」の疑問文では普通形の「だ」を省くべし
練習A1番で確認できるとおり、な形容詞と名詞の普通形(肯定・現在)には「元気だ」「雨だ」のように「だ」が付いています。しかし、インフォーマルの会話の疑問文では、この「だ」を省略します。
疑問文では文末の助詞「か」を省くべし
教科書を使わないで町でサバイバル日本語を覚えた学生は、「好きか?」「おいしいか?」のように文末の「か」を取らずに話すことが多く、変な日本語になってしまいます。
疑問文では文末のイントネーションを上げるべし
イラストでは分かりやすいように「↑」でサインをしました。
丁寧な形では文末の助詞「か」で、疑問文かどうかが判断できますが、インフォーマルの形にはありません。そこでイントネーションで疑問文であることを表します。
自然な会話にするには、助詞は省略すべし
助詞の省略は、この課以前の会話(練習Cなど) でも既に導入済みですが、ここの課で改めてまとめて紹介しておきましょう。
上の会話例は省略できる助詞「が」をカッコ()にしています。
「みんなの日本語」も第20課では省略できる助詞がカッコ[ ]になっています。
では、次の例ではどうでしょう?
以下に省略できる助詞/できない助詞をまとめたので、確認しましょう。
省略してもよい助詞(が、へ、を、は)
- りんご(が)すき?
- あした、大学(へ)行く?
- りんご(を)食べる?
- 日本語(は)むずかしいね。
- 駅にたくさんの人(が)いた。
省略してはいけない助詞(で、に、から、まで、と)
- 飛行機で行く。
- はな子ちゃんに花をあげます。
- 日本から来ました。
- アメリカまで行きます。
- サントスさんと行きます。
「が」の代わりに「けど」を使うべし
インフォーマルバージョン
【普通体】後続句を用いた文型(練習A2)
第13課以降に学んだ文型の普通体を確認していきましょう。
依頼の表現「~てください」
銀行でのフォーマルスタイルの会話では、
クラスメートと話すインフォーマルスタイルでは、
経験を表す「たことがあります」
いくつかの行為の中から代表的な行為を挙げる「~たり、~たります」
週末、いつも何をしていますか。
テニスをしたり、映画を見たりしています。
後続句を用いた文型の普通体のまとめ
女性のインフォーマルスタイル「~わよ」「~わね」
最後にもう1点、インフォーマルスタイルの注意点を確認しましょう。
日本語は年齢、性別、職業によって話すスタイルが変わるややこしい言語です。ここでは性別によって異なる話し方の違いを紹介します。興味を持った学生には以下の国際交流基金のサイトを紹介すると良いですよ。執事やサムライの話し方にアニメおたくの学生は大喜び。
では、具体例です。
友達のサントスさんがきのうのパーティーについてたずねています。
- 男性のスミスさんの場合
- 女性の田中さんの場合
男なのに「いいわよ」なんて言っちゃうと大変。
しっかり指導しておきましょ。
【普通形】で書く練習! “日本語で日記を書こう”
日本語の場合、日記は普通形で書きます。授業でも実際に普通形で日記を書いてみましょう。
※ 書いたあとに発表させる場合は、「です/ます形」にして話すようにします。
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以上、第20課(普通形)の教案&イラストでした。
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