日本語能力試験(JLPT)N4(またはN3)レベルの文型「Vます+出す」と 「Vます+始める」のイラスト付き説明です。
Vます形+出す
「あっ!」
雨が降り出しました。
「~出します」は動詞のます形に接続し、 動作や行為が開始することを表します。
- 意志動詞・無意志動詞に接続する表現ですが、意志を表す表現には使いません。
(例:×食べ出そう。) - 「雨が降る」などの自然現象や「笑う」「泣く」のような心理現象や生理現象にもよく使われます。
突然(急に)雨が降り出しました。
「~出す」は、動作や行為が不意に開始するという意味合いをもちます。
なので、突然始まったという意味では「~始める」よりも「~出す」のほうが自然で副詞「突然」「急に」「とうとう」と一緒に使うことも多いです。
Vます形+始める
レポートを書き始めます。
「~出す」と同様、行為・動作の開始を表します。
- 意思動詞に接続した場合「意志を持って動作を開始することを表す」ことができます。
- 通常「行きます・来ます・帰ります」のような移動動詞や瞬間動詞には接続しません。(例:ドアを閉め始める。?)
- 「~てください」のような依頼表現、また命令や意向を示す表現には「~出す」は使うことができません。
? 9時になったら、レポートを書き出そう。
〇 9時になったら、レポートを書き始めよう。
どうぞ飲み始めてください。(〇)
どうぞ飲み出してください。(×)
こちら(「中級へ行こう」第1課の教案)も参考にしてください。
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