【教案&導入イラスト】「中級へ行こう(第2版)」第1課

中級へ行こう 第1課の教案とイラスト 副助詞「も」強調 N3文型

日本語中級レベルの教科書はたくさんありますが、初級で「みんなの日本語」を使用していた場合によく使われるのが「中級へ行こう」(スリーエ―ネットワーク)です。

ここでは「中級へ行こう」の授業のやり方を導入に役立つイラストといっしょに分かりやすく解説します。初めて中級を担当する日本語教師の方、授業の準備に時間が割けない日本語教師の方はぜひ参考にしてください。

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「中級へ行こう」本文

話しましょう

各課の導入部分、ウォームアップ部分の「話しましょう」です。

ここの新出語彙は「ファストフード」の1つだけです。特に説明は要りませんが、このファストフードは速いという意味の”fast food”が由来です。”first”(最初)ではないので注意。知ってるって?

問1.あなたの国にはどんなファストフードがありますか。

解答例)マクドナルド、バーガーキング、ケンタッキー、サブウェイなど、有名なファストフードのお店がたくさんあるので盛り上がります。

ここではファストフードに関する日本の文化紹介をしてもいいかも。

江戸時代のファストフード

クイズ形式で学生に質問します。

 江戸時代のファストフードは何でしょう?

答えは...

 

 

なんと、お寿司(しかもにぎり)でしたー。
お寿司はもともとファストフードだったのですねー。

詳細はこちらのサイト(日本食文化の醤油を知る)でチェックしてみてください。

駅のファストフード

日本では駅でよく見かける立ち食いそば。外国人にとっては珍しいものなのでこちらも紹介しておきましょう。

立ち食いそばの説明には写真を使うと分かりやすいです。写真探しは【写真AC】というサイトがおすすめです。最初は無料登録が必要なのですが、欲しい写真がすぐ見つかるので私も愛用中です。

 

問2.ファストフードについてどう思っていますか?いい点、悪い点を書きましょう。

食べ物に関する話は学生にとって身近なテーマなので意見がたくさん出てきます。

最近はどこの国も健康志向のため「ファストフードは体に悪い」という意見がほとんどですが、最後には「でも、やっぱりおいしいよねー」となって大盛り上がりです。

 

以上、文化紹介を含めたウォームアップを15分ほどでします。ここの盛り上がりの勢いでメインテキスト(本文)に入っていきます。

 

「本文」を聞く

新出語彙と新しい文型の導入の前に、教科書に付属している本文のCDを聞きます

付属のCDの女性の声はとても聞きやすく、読むスピードも速いバージョンと遅いバージョンの2通りがあるのでとても便利です。初めて聞く場合は遅いバージョンがいいですね。

 

CDを聞いたあと、クラス全体でどんなことが話されていたかを確認します。
間違っても構わないのでCDを聞いて分かったことを何でも発表してもらい、声を出していきます。

 

「新しいことば(新出語彙)」の確認

ファストフード
メニュー
代表的な
ハンバーガー
フライドポテト
最近
牛丼

スープ
しゅるい
ある(+N)
発表
~兆円
理由
値段

手軽に
利用する
しかし
このような
カロリー
生活習慣病
増える
健康
増やす
表示する
  • 「代表的な」~的な》は、明治時代に英語の”-tic”の翻訳を「的」としたことから。名詞に付いて、な形容詞の語幹をつくります。
  • 「牛丼」写真を見せて説明しましょう。
  • 「手軽に」手間がかからないという意味。
  • 「増える」自動詞
  • 「増やす」他動詞

 

本文「ファストフード」のQA(内容確認)

まず本文を黙読をします。第1課の本文の場合は2分~3分ぐらいでできます。

読む前に、読むときのポイント「QA」の答えを探しながら黙読をするよう指導します。

新しい文型と表現

この課の新しい文型は5つです。

1)N1~といえば、N2だ

代表的な例を述べるとき

 ビールといえばハイネケンです 

中級へ行こう 第1課の教案とイラスト

中級へ行こう 第1課の教案とイラスト

 

導入後は以下のような穴埋め練習問題をしておきましょうか。

  • チョコレートといえば、     です。(M&M´s?)
  • 日本の伝統的な料理といえば、     です。(お寿司、天ぷら…)
  • 外でするスポーツといえば、     です。

 

連想するものを述べるとき

「中級へ行こう」の第1課には代表的な例を表す文型のみが提出されていますが、余裕があるクラスでは以下のイラストで連想するものを述べるときの例も紹介しておきましょう。

 

 ミラーさんといえば「みんなの日本語」です 

中級へ行こう 第1課の教案とイラスト

中級へ行こう 第1課の教案とイラスト

 

導入後は以下の穴埋め練習問題をしておきましょうか。

  • 春といえば、     です。(お花見、入学式…)
  • 夏といえば、     です。(海、すいか…)

 

「~といえば」のクラス活動

「~といえば」には連想ゲームがいいですね。

例えば、

春といえば、お花見です→ お花見といえば、桜です→ 桜といえば、ピンクです...

簡単なゲームなので大盛り上がりです。

 

「~といえば」のくだけた言い方

さらに余裕があれば、「~といえば」のくだけた言い方も紹介しておきましょう。

~といえば N3文型

 

2)~も(副助詞、強調)

数量が多い(大きい)ことを表します。

下のイラストの例の場合は残業時間が1、2時間ではなく5時間(!)であり、許容範囲を超えています

 

 5時間も残業したんですか 

副助詞「も」強調 N3文型

 

3)~は(少なくとも)

余裕のあるクラスでは上記の数量の強調の「も」に合わせて、「少なくとも」という意味の「は」の使い方を紹介しましょう。肯定文で数量を表すことばにつきます。

この「も」と「は」は第1版の「みんなの日本語」に含まれていましたが、第2版では削除されました。N4ではなく、N3レベルの文型ということかな。

 

 結婚するのに20万円はかかります 

日本語の文法 助詞「は」

 

4)N(理由/原因)は~ことだ

理由や原因などを列挙する表現です。発表やレポートなどフォーマルなテキストで使われることが多いです。

 

ミラーさんがここに住んでいる理由は、会社に歩いて行けること、コンビニに近いことなどです。

日本語能力試験(JLPT)N3

 

5)Vマス始める・Vマス終わる

~始める

行為・動作の開始を表します。接続はます形です。

雨が降り出しました。

 雨が降り始めました 

~始める

 レポートを書き始めます 

~始める N3文型

 

指導のチェックポイント

  • 意思動詞に接続した場合「意志を持って動作を開始することを表す」ことができる。
  • 通常「行きます・来ます・帰ります」のような移動動詞や瞬間動詞には接続しない。
    (例:?ドアを閉め始める。)

~終わる

行為・動作の終わりを表します。接続はます形です。

 

 本を読み終わりました 

~終わる N3文型

指導のチェックポイント

  • 「行きます・来ます・帰ります」のような移動動詞や瞬間動詞には接続しない。
  • 同じ意味を表す表現に「~終える」があるが、「~終える」は「~終わる」より書きことば的。

これらの文型はこちらでも紹介しています。参考にしてください。

N3(N4)文型「~出す」VS「~始める」
...
N3(N4)文型説明、イラスト付き「~続ける」「~終わる」
...

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「中級へ行こう」は教師用・虎の巻(教え方の手引き)が出版されていないのですが、副教材も特に出版されていません。でも、大学のようなコースでは自宅学習用の復習問題集が欲しいですよね。ということで作りました。皆さんも是非利用してください。

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