「みんなの日本語」第2課の教え方(教案&導入イラスト&クラス活動)を解説します。
この課の主な内容は、名詞を修飾する指示語(この、その、あの)と所有を示す助詞「の」です。
これは[人]の~です(所有)
ここでは、所有を示す助詞「の」を導入します。(練習A4)
これはわたしの本です。
「の」の省略
下の例のように所有する内容(物)が何であるか明白な場合は、省略が可能です。
これはわたしのです。
所有者を問う「誰の」
それは誰の本ですか。
これは誰のですか。
「これ・それ・あれ」のクラス活動のアイデア
物の持ち主を探すというクラス活動です。簡単、おもしろアクティビティです。
クラス活動
- 教師は学生の文房具などの持ち物を回収し、一つにまとめる。
(クラスの人数が多い場合は1人につき1つ、少ない場合は2つまたは3つ) - 回収した物を1つずつ取り「これはだれの〇〇ですか」と持ち主を探す。
この~は[人]のです
この課の最後の文型「この~は[人]のです」(この・その・あの)の導入です。(練習A5&6)
これは日本語の本です。 ⇔ この本は日本語の本です。
「これ」と「この」の違い
「これ・それ・あれ」は代名詞です。
「この・その・あの」は連体詞で名詞を修飾します。
上記のスミスさんの導入イラストで「これ」と「この」の違いが確認できたら、下の問題で理解できたかどうかを確認します。この問題で間違えなければ、理解できている…と理解することにしましょう。
- { これ この }は車の本です。
- { これ この }本は車の本です。
写真を使ったクラス活動 「この人はだれですか」
そして最後にちょっとリラックス。この「この」を使ったクラス活動をしておきましょう。
ここでは学生のプライベートの写真を使ってできる活動にします。最近は皆スマホに写真を入れているので、簡単に写真を見ることができて事前の準備も必要ありません。
学生間で写真に写っている家族や友人を指差し、「この人はだれですか」と質疑応答で練習します。お手軽で盛り上がるお薦めのアクティビティです。
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