「みんなの日本語」第4課の教え方(教案、導入イラスト、クラス活動のアイデア)です。
今日は「時間、曜日」の言い方、助詞の「から」(起点)と「まで」(着点)の導入です。
— 時 — 分です
時間を述べる「-時ー分」の導入です。(練習A1)
今1時です。
今ー時です。(穴埋め練習用)
➀
➁
「— 時」(時間の言い方のまとめ)
「ー時」の導入、繰り返しの口頭練習後は、「ー分」を導入します。
今1時15分です。
「— 分」(分の言い方のまとめ)
発音に気をつけるものは青色になっています。
4時(よじ)・7時(しちじ)・9時(くじ)は注意です。
疑問詞「何時?」
今、何時ですか。
— 分(フンとプン)
上のイラストや教科書でしつこく口頭練習をしたあと、下の表にまとめた5と10(5分と10分)以外の発音も確認しておきます。
テキストの練習にも出てこないし、試験にも出題されないかもしれませんが、日本の電車やバスの時刻表ではこの細かい時間も必要になってくるので紹介しておきます。
ただし、紹介するのは「5分・10分」の練習&口慣らしが十分できたあとにしましょう。混乱のもとになりますからね。
授業ではここで紹介したイラストのようなアナログ時計を使って練習をするのですが、何故か最近の学生はこのアナログ時計を読むのに時間がかかる...多分みんなパソコンやスマホのデジタル時計で時間を確認してるんだよなー。日本では学校の教室に絶対アナログ時計があるけど、海外の場合は無いこと多し。
最近はここの時間の言い方の練習で学生の反応が悪いとき、日本語で言うことに時間がかかっているのではなく、アナログ時計を読むのに時間がかかっていると疑ってます…
午前&午後
「ー時」と「ー分」の練習が十分にできたら、「午前」と「午後」の使い方を導入をします。
「AM」と「PM」ですぐ理解できるのですが、「午前に7時」と助詞の位置を間違ったり、「7時午前」と語順を間違ったりすることも多いので注意が必要です。
時間の言い方(応用練習)
地図を使って、世界の国の時間を知る練習です。下のイラストはみん日テキストにあるものと似ていますが、カラーにしてもっと見やすくしましたよ。
ニューヨークは今何時ですか。
午後11時です。
~はー曜日です/~はー曜日とー曜日です
この課は覚えることが多いです。時間の次は、曜日の導入です。
教室では会話表現「大変ですね」が飛び交います。
きょうは月曜日です。
ちなみに歌で覚えるなら、この歌(いっしゅうかんのうた /Myu sings “One Week Song”)がいいかなと思います。ただ、幼児向けなので成人クラスでは使いにくいです。ひく...でもね、シンプルで余計なことが入っていないので良いビデオです。
疑問詞「何曜日」
この課で曜日が導入されたあとは、しばらく毎日のクラス開始時に「きょうは何曜日ですか」を連呼することになります。私の中学校のときの英語の先生がそうだった…しつこかった。
きょうは何曜日ですか。
休みは何曜日ですか。
そして、この答えには第2課で提出済みの並列の助詞「と」を使った例を紹介します。
休みは土曜日と日曜日です。
~はー時からー時までです。
ここでは、以下のような実際の図書館の看板の写真を使って、助詞「から」と「まで」を導入しましょう。(練習A3)
図書館は9時から8時までです。
図書館は何時から何時までですか。
上のイラストの練習以外にも「みんなの日本語」シリーズの「導入・練習イラスト集」のイラストを使えば、銀行や郵便局、デパートなどの営業時間をたずねる練習が簡単にできます。とっても便利。私はこのイラスト集に含まれているたくさんのイラストをフル活用しています。これなしで私の授業は成り立ちませぬ。神様。
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