「みんなの日本語」第5課(後半)の教え方です。ここでは、授業プラン(教案)と導入イラスト、クラス活動のアイデアなどを紹介していきます。
第5課は内容が濃いですよ。ここでは格助詞「と」([人]と行きます/1人で行きます)、「月日」、格助詞「に」([日時]に行きます)、誕生日を取り上げます。
いくつになっても、アラフォーになっても誕生日の話は盛り上がります。
[人]と行きます
格助詞「と」は行動を一緒に行う人を表します。(練習A3)
aさんがbさんとデパートへ行きます。
ひとりでデパートへ行きます。
ミラーさん、小沢征爾のコンサートは結局誰と行ったんだろう?
疑問文「誰と?」
誰とデパートへ行きますか。
[日時]に行きます
第4課では事柄が生じる時点を示す格助詞「に」を「時間+に」「曜日+に」で導入しました。
第5課では時間と曜日に加え、「月日+に」で導入します。(練習A、上半分)
5月16日にイタリアへ行きます。
4月に大学へ行きます。
「ー月ー日+に」の導入後は、復習を兼ね、「時間+に」「曜日+に」を確認しておきます。
9時に大学へ行きます。
火曜日(に)大学へ行きます。
疑問詞「いつ?」
疑問詞「いつ」の導入です。「何時」「何曜日」「何月何日」と同様に時をたずねるときに使います。
疑問詞「いつ」に助詞の「に」は付かないことに注意しましょう。
まず、スミスさんの紹介。
そして...
いつ日本へ来ましたか。
いつ大学へ行きますか。
時を表す表現+「に」のまとめ
上の例を見て分かるように、数字(9時、3月など)がある場合に「に」がつくと説明すると分かりやすいです。
他にも、「夏休み」「誕生日」といった時を表すことばにも「に」がつきます。
助詞のまとめ(簡潔版)
この課までに学習した助詞をここでまとめておきましょう。
また、復習として以下の例文を参考に1段落ぐらいの短い作文を書く練習をしてみましょう。
9時に大学へ自転車で行きます。
これに主題の助詞「は」(わたしは)を含めると、1つの文の中に学習済みの助詞が4つ含まれることになります。
誕生日はー月ー日です。
誕生日の話はいくつになっても盛り上がります。年齢の話は×ですが。(練習A、下半分)
私の誕生日は12月23日です。
自然に教師自身の誕生日を例に挙げちゃいますよね。
タイミングが合うと、後日学生からプレゼントをもらえちゃったりするんですが、お返しをしなきゃなーと思うと、嬉しいけどプレゼントは避けたいかも。気持ちだけで十分です♥
誕生日はいつですか。
誕生日はいつですか。
簡単そうで、意外と難しいようです。
数字、日付の言い方に加え、日本語は年→月→日→曜日の順になることも忘れず確認です。
指導ポイント
「誕生日は何月何日ですか」も「いつですか」と同じ意味になる。
第6課の教案&イラストはこちらからどうぞ。
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