「~たことがあります」経験を述べる|みんなの日本語・第19課(1)の教案&イラスト

行ったことがあります

皆さま、連休いかがお過ごしですか。

私はといえば、スーパーで下着が半額になっていたので買ってみたら、まあーびっくり。

 

Tバックでした...確認しなかった私が悪いのですが、アラフォーにTバック。
使えないことないけどねー。

また改めて若くないことを実感いたしました。日本だとアラフォー世代はガードルとか使うんですよね?私、今すごく必要性を感じています。ダイエットがうまくいかない。でもこっちには日本みたいな良い下着が少なくて...海外生活あるあるでしょ?次の一時帰国で絶対買おう。

 

では、「みんなの日本語」第19課(1)の教え方とイラストです。

 

〈た形〉+ことがあります

経験を表す「~たことがあります」です。

みん日1巻で扱っているので、JLPTのN5レベルかと思いきや、N4としている問題集もあり、微妙です。

旅行する

Aさんとスミスさん、次のバケーションについて話し合いをしています。
「どこに行きますか?」「スミスさん、どこに行きたいですか?」

 

そこで、Aさん、イタリア好き?

「スミスさん、イタリアはどうですか??」

なんと、スミスさん...

 イタリアに行ったことがあります。 

行ったことがあります

Aさん:そうですか...(何だよ、スミスさん)

というように、スミスさんは「イタリアに行ったことがある」ので、Aさんの提案を断りました。

 

Aさん:(もう、ええわ。テーマ変えよ)(心の中)

 スミスさん、私、くろさわ・としろうに会ったことありますよ~。 
 すごいでしょうー?

有名人

スミス:そうですか。でも、誰ですか?
A:・・・(沈黙)

 

 私はブラッド・ピットに会ったことがあります
Aさん:(負けた・・・)(心の中)

という例もいかがでしょう?

イラストの吹き出しにブラッド・ピット(写真)が足りませんが著作権の問題があるので空白です。皆さま、授業で使う際に各自でお好きな写真を貼り付けてください。もちろん、ブラッド以外の有名人でもOkです。

【た形】の活用

「~たことがある」の導入ができたら、【た形】の練習です。

まず、下の表を使って日本語の動詞には3つの種類があることの復習です。1グループ、Ⅱグループ、Ⅲグループの3つでしたね。

日本語の動詞

1.Ⅱグループの【た形】

Ⅱグループの活用が1番簡単なので、いつもⅡグループから確認。

【ます形】の「ます」を「た」にする。

た形

2.Ⅲグループの【た形】

不規則な活用をするⅢグループ。暗記しかない。

た形

3.Ⅰグループの【た形】

1番複雑なⅠグループ。
でも、学生もお気づき、既に学習済み(第14課)の【て形】を『た』に変えると【た形】になる。それだけ。

た形

た形

【た形】は【て形】と同じ活用なのですが、口慣らしの練習は絶対必要。動詞のフラッシュカードを使って既習の動詞の活用練習をしていきましょう。語彙の復習になるしね。

「はい、あります。」「いいえ、ありません。」

上のイラストを再利用して、「スミスさん、イタリアに行ったことがありますか。」

 はい、あります。 

 スミスさん北海道に行ったことがありますか。 

 いいえ、ありません。 
返答には、短く「はい、あります」「いいえ、ありません」でOk。学生がホッとするところです。「~たことがあります」は学生にとっては長くて早口ことばのようだから。あと、「はい、たことがあります」とかにならないように注意。たまに間違える学生がいます。

応用編 「一度」&「一度も」


ここでお好みで「一度」または「一度も」を付け加えても良いことを紹介しておきましょう。ただし「一度も」は話すトーンによっては強く聞こえることもあるので注意。

 

「一度もありません」の返答の練習として、おもしろい質問(珍しいこと)をいろいろしてみましょう。

例)「ラブレターをもらったことがありますか」「南極(国名)へ行ったことがありますか」「フェラーリに乗ったことがありますか」「ダイヤモンドを買ったことがありますか」

私は全部、ノーです。あ、ラブレターはもらったことあるかも。旦那だけど。

 

引き続き、練習A、B、Cをしたら、最後に注意事項の確認です。

×去年、イタリアに行ったことがあります」

ポイント:
「きのう、おととい」といった近い過去の話であったり、「去年、おととし、2019年」というように時間の幅がない、一時点のことを表す言葉を使う場合には「~ことがある」は使えません。

では、上のイラストの例の「去年」を使って言う場合はどうしたらいいの?
学生に考えてもらいましょう。答えは...

 

 去年、イタリアに行きました」

答えは簡単ですが、学生に考えてもらう時間を作るチャンスです。
「考える」→「気づく」→「使ってみる」、この流れは本当に大切。

 


以上、第19課の1つ目の文型「~たことがあります」でした。

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